掛川市の新定番「キウイフルーツ」美味しさの理由をご紹介!

2024年1月21日

掛川市

全国のご当地グルメや地域のホットな情報をお届けする「そのとちぎふと」。
今回は掛川市の新定番「キウイフルーツ」の美味しさの理由をご紹介します。
また、掛川市の観光スポット、グルメ情報もあわせて紹介します。

さあ、世界に知れ渡るお茶のまち「掛川」へ

掛川市

山・川・海の三拍子がバランスよく揃う自然豊かな静岡県掛川市は、世界農業遺産に認定された「静岡の茶草場農法」を誇る全国有数の茶産地です。

標高532mの粟ヶ岳山麓をはじめ、温暖な気候となだらかな傾斜地を活かした茶畑が随所にあり、美しい景観を眺めながら自慢の「深蒸し茶」(通常よりも茶葉を長めに蒸したもの)を楽しめる、まさにお茶が生活に根付く「お茶のまち」です。

掛川市のイチオシ!観光スポット&グルメ

 

ここでは掛川市に訪れた際に是非立ち寄りたい、観光スポットやグルメ情報をご紹介します。

1.掛川花鳥園
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花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク

館内にはたくさん花が展示され、その中にいろんな種類の鳥が放たれています。フラミンゴやインコ、ペンギンもいました。

2.道の駅 掛川
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掛川市にある国道1号の近く、アクセス良好の道の駅。
地域の生鮮食品や特産品のお茶、おまんじゅう、大判焼きなどが販売されていました

3.二の丸茶室
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棋士・藤井聡太さんの王将戦が行われた注目の茶室。
入館料たった500円で、お菓子とお茶のサービスがついてきます。しかもお茶は目の前で淹れてくれます。

4.事任(ことのまま)八幡宮
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「思いのままに願い事が叶う」と言われるパワースポット的神社。
境内に複数の神社があり、いろんな神様を一気にお参りできます。

5.掛川城御殿
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重要文化財に指定された、全国でも有数の城郭御殿。
掛川城とセットで入場できます。平家の建物で窓もあいており、庭から建物の中の様子がよく見えます。

6.日本茶きみくら
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静岡県内中心にこだわりのお茶を取り揃える日本茶専門店。
1階はショップ、2階はカフェになっています。ショップではお茶や和菓子などが販売されていて、抹茶とおまんじゅうの試食もできますよ!

7.ステンドグラス美術館
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 英国やフランスで数百年前に造られたステンドグラスを展示する美術館。
1900年代初頭のステンドグラスが数多く展示されています。

8.ねむの木こども美術館
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「ねむの木学園」の子どもたちが描いた絵を展示する美術館。
女優・宮城まり子さんが設立した、障害のある子どものための学校「ねむの木学園」に通う生徒たちの作品を展示した美術館です。

9.喫茶店 MARIKO
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「ねむの木学園」の中にある緑豊かな喫茶店。
とてもレトロな雰囲気で、メニュー表が子どもがクレヨンで書いたような手書き文字で、BGMも子どもの合唱のような音楽だったので、最初は不思議な空間だなと思っていました。

10.Kiwi Cafe
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キウイフルーツカントリーJapanの中にあるカフェ。
「キウイバーガー」をいただきました!キウイ・鶏肉・レタス・アボカド、そこにクリームチーズのようなソースをかけてサンドしたバーガーです。

掛川市の伝統文化・行事

  • 掛川祭(小祭・大祭)
    掛川市

掛川駅北側の市街地を中心に毎年10月上旬に開催される、7つの神社と氏子41町の合同祭「掛川祭」。掛川祭は、3年に1度開催される「大祭」と、その間の年で開催される「小祭」があります。「大祭」は干支の丑・辰・未・戌にあたる年に開催され、2024年がまさに「大祭」のタイミング。この時にしか見られない「三大余興」が見ものです。

  • 掛川城
    掛川市

掛川市に聳え立つ、徳川家康ゆかりの3つの城のうちの一つ。室町時代、駿河の守護大名今川氏が家臣・朝比奈氏に命じて築城させたのがこの「掛川城」でした。掛川城の見どころは、1994年に日本初の本格木造天守閣として復元された天守閣です。

このように設楽町には、歴史的な名所と併せて美味しいグルメスポットも満載です!

旅に訪れた際は、是非お立ち寄りください。

新定番「キウイフルーツ」誕生の由来とは?

掛川市

掛川市で生まれた新定番「キウイフルーツ」が生まれた由来とはどのようなものでしょう?
ここでは生産者のインタビューをご覧ください。

子どもたちに「生きる力」を

キウイ農家の平野耕志(ひらのこうし)さん。家業を引き継ぎ、東京ドーム3個分の広大な敷地を持つキウイ農園「キウイフルーツカントリーJapan」の2代目代表となりました。

学生時代は短大にて農業を学んだ後、海外の先進的な事例を知るためにアメリカの果物農家で1年ほど研修しながら、現地の大学で経営についても学びました。

その後2年間JICAの青年海外協力隊として農業指導するなど、グローバルに活動されてきました。

「ザンビアでは栄養バランスの偏りで亡くなる方が非常に多く、病院でどんなに良い薬をもらっても、日常生活が改善されなければ意味がないという話を聞いていました。なので、健康的な食生活に欠かせない野菜や果物を作る農業は、医療と同じぐらい価値があると感じています」。

世界基準で活動していた平野さんが、なぜ最終的に日本のキウイ農園を継ぐことになったのでしょう。

その心境の変化も、アフリカでの生活の中にありました。

「電気や水が不自由な中、小学生低学年ぐらいの女の子が赤ちゃんを背負って薪をおこして料理して……という光景がよくあり、日本の子どもは絶対できないなと思っていました。なのでアフリカの子どもよりも日本の子どもたちを育ててあげなければ…と、実家の農園を拠点にして本気でやっていこうと思えたんです」。

自然を味方につけ、不自由さにも屈せずに強く生き抜く力を。そんな思いを強く持ちながら、平野さんは日々農業を通して日本の明るい未来へとアプローチしています。

「キウイフルーツカントリーJapan」誕生
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日本最大級のキウイ農園「キウイフルーツカントリーJapan」。

全ての体験において「楽しんでいたら実は、自然や農業のためになることをしていた」という仕組みが意識されており、例えばバーベキューは煙がキウイの病害虫対策に効果的、かつ終わった後の灰は肥料として利用されます。

「畑という場所が楽しいところであってほしいですし、農業や自然に全く興味がない人たちこそ、意外といいじゃん!と言わせたいですね(笑)」。

「スプーン1杯の種」から、すべてがはじまった
掛川市

静岡県掛川市の特徴である傾斜地と温暖な気候を活かして育てられるフレッシュなキウイ。

その歴史は、キウイフルーツカントリーJapan創設者であり、平野さんのお父さま・平野正俊(ひらのまさとし)さんからはじまりました。

正俊さんはキウイ栽培をはじめる前、お茶とみかんの農家でした。そもそも掛川市の傾斜地や温暖な気候は、古くからお茶とみかんの栽培に適していたのです。

そして奇跡的なことに、その環境がキウイ栽培にとっても相性が良く、掛川市でキウイ農家が増えていきました。

今や「掛川といえばお茶」を表とするなら、キウイは知る人ぞ知る名産品です。

日本が目指すべき、サステナブルな循環型農業
掛川市

キウイフルーツカントリーJapanのキウイ栽培は、手作業で丁寧に、かつサステナブルに行われます。

栽培工程は、まず1〜3月にかけて剪定(不要な枝を切る作業)と誘引(枝を紐で引っ張る作業)を行い木の枝の形を整えていきます。

その後4〜5月になると小さな花が咲き、そのタイミングで一つ一つ手作業で受粉。受粉は朝の時間帯しかできず、品種によってもタイミングがまちまち。

こうして苦労の末に受粉作業を終えると、6月頃に実がつきはじめます。そして月いっぱいかけて、サイズの小さいキウイや傷・奇形化のキウイを摘み(摘果)、厳選した実だけを枝に残して時間をかけて育てます。

その後2回目の剪定と灌水(水やり)を経て、9月中旬頃には収穫スタート、12月いっぱいまでが収穫期です。

最後は出荷に向けて選果(サイズや品質ごとに分別すること)と熟成。需要が高まるお歳暮シーズンにはお客さんの手元に届く流れです。

こうした工程を支えているのは、キウイフルーツカントリーJapaが誇るサステナブルな循環型農業システム。

この農業モデルは日本各地から注目され、平野さん自身も突き詰めてゆくゆくはCO2排出のない“ゼロエミッション”の農園を目指したいと語ります。

掛川を第2の故郷に
掛川市

平野さんは大手教育会社と業務提携し、修学旅行先として学生たちに掛川市を訪れてもらう取り組みのコーディネーションも行っています。

「“社会問題を解決する”というテーマで、修学旅行の授業に参加してもらってます。

具体的には、掛川はお茶が有名ですが、実際は衰退の危機に面しています。なので学生さんたちにお茶農家さんや問屋さん、工場、観光農園さんなどにインタビューや調査を行って、改善策をプレゼンテーションしてもらうんです。

畑の中に泊まれたら最高だよね!と、価値に気づかせてくれたんです。

さらに修学旅行後は、掛川にインターンで来てくれたり、農家さんに会いにきてくれたりするんですよ。彼らにとって第2の故郷になっているのかなと、嬉しく思います」。

掛川のキウイは発展途上。循環型農業と共に広げていきたい

今後は「ソーラーシェアリング」(農業をしながら太陽光発電を行い、太陽の光を「農業」と「発電」で分け合う取り組み)に力をいれていきたい、と平野さん。

最後に、キウイが届くみなさんにメッセージをいただきました。

「普段会えない方にお届けできるのは、すごく嬉しいことです。僕たちが心を込めて作ってきたものを、おいしく食べていただけたら幸せです。キウイは品種もそうですが、熟成時間や生育場所によっても微妙に味が変わってくるおもしろいフルーツです。個性ある味わいをぜひ楽しんでください!」。

 

まとめ

 

今回は掛川市の新定番「キウイフルーツ」の美味しさの理由をご紹介しました。

掛川市で新たな定番となるキウイフルーツの栽培に愛情を込めて育てておられる平野さんのお話しが印象的でしたね。

グルメ、観光スポットも掛川市にお立ち寄りの際は、是非足を運んでみてください。

続きは「そのとちぎふと」本編でお楽しみください!

 

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