新潟の秘宝梨「ル・レクチェ」の魅力とスポット情報をご紹介!

2023年12月18日

全国のご当地グルメや地域のホットな情報をお届けする「そのとちぎふと」。

今回は100年の歴史をもつ新潟県のご当地梨「ル・レクチェ」の魅力や、新潟市の観光スポット、グルメ情報をご紹介します。

さあ、歴史と文化の港町「新潟」へ

新潟

古くから港町として栄えてきた新潟県新潟市。江戸時代中期より「北前船」の寄港地として日本の交易を支え、開港5港の一つとして栄えました。

港町として発展した背景には、新潟市が海に隣接していることだけではなく、広大な「田園地帯」があることも大きな要因です。
新潟市は古くから新潟は豊かな「米どころ」として、多くのお米を北前船で大阪などの交易地へと運んでいました。

信濃川には豊富なミネラルを含んだ雪解け水が流れ、それが土壌にも良い影響をもたらし、その恩恵を受けて育つ豊かな農作物は新潟市の自慢です。

また気候に関して「新潟といえば豪雪」というイメージがあるかもしれませんが、新潟市は新潟県内の他の地域に比べると雪が少ない街です。
四季で違った表情を感じることができ、訪れる方々を魅了するとともに、美味しい農作物が生産されるポイントの一つでもあります。

新潟市に伝わる伝統行事・文化

  • 新潟まつり

新潟

毎年8月上旬の金・土・日曜日に開催される伝統的なお祭り。
昭和30年に始まりましたが、もともとは4つの異なるお祭り「住吉祭」「商工祭」「川開き」「開港記念祭」が1つになって誕生したものでした。
これらの祭りの要素は「新潟まつり」に統合された後も消えることなく、プログラムの中に大切に引き継がれています。
萬代橋の上では「新潟古町芸妓」の美しい踊りも見ることができ、仕事を終えた新潟市内の各企業・団体が、オリジナルデザインなどのお揃いの浴衣を着て参加する姿も見ものです。

  • 新潟古町芸妓

芸妓

200年の伝統をもつ「新潟古町芸妓」。
港町として開港した新潟市は、多くの人が交流する街となり、そこにいつしか花街が生まれ、芸妓文化が発展しました。
新潟市では今日も、芸妓さんの艶やかな姿と舞を観ることができます。
「新潟古町芸妓」は「一見さん大歓迎」。
ぜひ料亭や各種イベントで芸妓さんに会いに行ってみてはいかがでしょうか。

  • 白根大凧合戦

大凧

新潟市南区白根で毎年6月上旬に開催されるお祭り。300年の歴史をもつと言い伝えられていて、大きさ24畳分にもおよぶ巨大な凧をあげます。
凧は空中で一度絡め合い、その状態で川に落としたら準備完了。
そこから大きな掛け声とともに凧の綱を引っ張り合い、綱が切れたチームが負けとなります。
今や新潟市の貴重な文化となった白根大凧合戦。参加者たちは毎年熱い思いでこの勇壮なお祭りに挑んでいます。

新潟市のイチオシ!観光スポット&グルメ

ここでは新潟市に訪れた際に是非立ち寄りたい、観光スポットやグルメ情報をご紹介します。

1.旧月潟駅 と かぼちゃ電車

かぼちゃ電車

かつて運行していた新潟交通電車線の廃線跡。
新潟交通電車線の廃駅と、当時走っていた電車が見学できます。電車は黄色と緑のカラーから「かぼちゃ電車」と呼ばれています。駅は昭和の雰囲気があり、タイムスリップしたような感覚を味わえます。

2.タレかつ丼

タレかつ丼

新潟のソウルフード。
「とんかつ 政ちゃん」でいただきました。
醤油風味の甘じょっぱいたれがとてもおいしかったです!カツは4枚のっていて、1枚1枚が大きくボリュームがありますので、おなかいっぱいになります。

3.ティラミス大福

ティラミス大福

老舗菓子店「万平菓子舗」の名物。
老舗らしいノスタルジックな雰囲気のお店で売っている、新感覚スイーツです。機会があればぜひ両方味わってみてください。

4.みなとのマルシェ ピアBandai

ロピア

新潟の特産品が豊富にそろう旬鮮市場。
丼ものやお寿司などイートインで楽しめる場所もあり、お酒と楽しめるコーナーや、土日は浜焼きもあるようです。

5.濃厚味噌ラーメン

味噌ラーメン

新潟名物「新潟5大ラーメン」のひとつ。
「ラーメン東横」さんでいただきました!
とても濃厚な味のラーメンなので、味を薄めるための「割りスープ」が一緒についてきます。
麺は中太麺でしっかりとコシがあり、おいしかったです!

6.旧日本銀行新潟支店長役宅(砂丘館)

旧日本銀行

戦前の日本銀行の歴代日銀支店長の社宅として使われていた文化施設。
現在は芸術文化施設になっていて、蔵が保存されていたり、アート作品の展示スペースがあります。

7.旧齋藤家別邸

薩摩邸

新潟三代財閥にかぞえられた豪商・齋藤喜十郎の別荘。
建築がどこもかしこも美しいです!
訪れたときは庭園の2割くらいが紅葉に色づいていて、庭園を見ながら抹茶とお菓子をいただけるお茶室もありますので、ゆっくりしたい方にはおすすめです。

8.日和山展望台

展望台

日本海と新潟市街を見渡せる展望台。
丘の上に白色の螺旋のタワーの展望台があります。
地元の方たちの犬の散歩コースになっていて、穏やかな時間が流れるスポットです。
夕暮れの景色は本当に絶景でした!

9.新潟市歴史博物館みなとぴあ

みなとぴあ

信濃川のほとりにある歴史博物館。
メインの建物が2つあります。
ひとつは「旧第四銀行住吉町支店」という銀行跡です。螺旋階段、天窓、当時の受付の内装などが綺麗に残っています。もう一つは「旧新潟税関庁舎」です。
開港5港のうち、現存する唯一の税関庁舎です。扉や窓の形が趣きあるデザインでおもしろかったです。
ぜひ2つセットで楽しんでみてください。

このように新潟市には、歴史的な名所と併せて美味しいグルメスポットも満載です!
旅に訪れた際は、是非お立ち寄りください。

新潟の秘宝梨「ル・レクチェ」生産者インタビュー

ルレクチェ

新潟市白根でル・レクチェを栽培する和泉栄(いずみさかえ)さん。
新潟の秘宝梨、ル・レクチェの栽培を受け継ぐ「和泉果樹園」の3代目代表です。

果実栽培の面白さに気付く

「なんとなく」の気持ちで継いだという家業。
はじめは失敗の連続だったそうですが、努力した分だけの成果がみえる栽培の面白さに少しずつ意識が変化していったと、これまでの歩みを振り返ります。
「最初は何回も失敗を繰り返しましたね。これはやっぱり駄目だ!とか、こうやればいいんだ!とか、日々やらなきゃいけないことだらけの中で、気持ちが高まっていった気がします。」

時代に合った生産体制を

勉強熱心で向上心の強い和泉さんは、常に時代にあった生産効率のよい農業の形を追い求めています。
「“能率”を常に考えています。ベースには昔ながらの技術や知識がありますが、それだけに頼るとなかなか進歩できない。
由緒ある農家としての歴史、それ以上に和泉さんからは未来を見つめ変革していく力強さを感じます。

フランスから伝わる「ル・レクチェ」を栽培

ルレクチェ

明治時代から続く梨農家「和泉果樹園」。
全体で170アールの農園を管理し、その半分を占めるのがル・レクチェです。
ル・レクチェはおよそ100年前にフランスから新潟市に輸入され栽培がはじまり、時代の変化で社会インフラや栽培技術が発達。
ル・レクチェを商業化できる環境が整い、和泉果樹園も40年前に栽培をスタート。
以来、新潟市の気候と土壌を活かしながら、最高品質のル・レクチェを作り続けています。

新潟市の土地ならではの最上級品質

「ル・レクチェ」の栽培は、葉が落ちた1月〜3月頃からはじまります。
その後4月下旬に「人工授粉」を行いますが、一つ一つ手作業で付けて受粉させる必要があります。
人工授粉を行っていくと、3〜4週間ほどで10円玉ぐらいの実ができます。
ここで「大きさ」と「形」をみて判断し、変形や傷、虫による被害があるものを手際よく摘んでいきます。
この作業を5月下旬まで行うと、木には将来性のある実だけが残ります。
その実が収穫まで綺麗に育つよう「袋かけ」をし、ル・レクチェがすくすくと育つまで見守ります。
10月下旬頃、丹精込めて育てたル・レクチェは収穫期を迎えますが、この時点での実は緑色です。
ここから約1ヶ月ほど熟成し、最終的に緑色が鮮やかな黄色に変化して、お客さんのもとへと出荷されるのです。

あえて「職人技」や「長年の経験」は排除する

最高の結果を出すためには、全ての工程で「合格点を出す」ことが大事だと和泉さんは言います。
「全ての工程にはいくつかのポイントがあるわけです。いわゆる“職人技”や、長年の経験を前提とするような作業を、あえてなくしていきたいと考えています。」

お客さんに感謝し、向き合っていく

ルレクチェ

お客さんから届く声を一つ一つ大切に胸に留めている和泉さん。
今後も居住まいを正して仕事をしたいと語ります。

「先日、宮崎に住む方からお礼のハガキを頂きました。パンフレットに描かれている新潟市のシンボル“萬代橋”のイラストに感激して、飾って毎日眺めているそうです。これからもル・レクチェを知らなかった人に広く届いていくといいなと思います。味や品質は高級メロンと肩を並べるくらいだと自負しているので、味わっていただけると嬉しいです。」

まとめ

今回は今回は100年の歴史をもつ新潟県のご当地梨「ル・レクチェ」の魅力や、新潟市の観光スポット、グルメ情報をご紹介しました。
四季の彩りを感じる新潟市では、貴重な歴史と文化を堪能できる街でした。
和泉さんが手塩にかけて育てているル・レクチェを、ごとうちぎふとで是非お取り寄せしてみてください。

続きは「そのとちぎふと」本編でお楽しみください!